
動物愛護の先進国といわれている英国。
見学させていただいた、犬の孤児院といわれる「Battersea Dogs Home」は100年以上の長い歴史を持ち、素晴らしい施設は寄付で成り立っているということ。この年月に驚かされてしまいました。
レスキュードッグの保護を目的としていて、ここからワンちゃんを望む飼い主さまは多いということです。
保険制度も確立され、医療負担がかかりません。
ペットショップにいけば好きな種類のワンちゃんを直ぐに購入できる日本とは違い、英国ではペットショップで生体を扱ってはいません。
みんな、ブリーダーのもとを訪れて「コーディネーター」によるカウンセリングを受けてワンちゃんを選ぶのです。自分の好きなワンちゃんが必ず飼えるというわけではないということですね。
「The Guide Dogs for the Blind Association」視察では、ここでの盲導犬の47%がラブラドール・ゴールデンのミックスブリードということに驚きました。(日本では一般的なラブラドールはこの協会では35%でした。)
何よりも興味が湧いたのは、ワーキング・シープドッグの視察でした。英国のカントリーサイドは1年を通して、数々のシープドッグトライアルが行われていて、TVでも放送されているほど人気の高いスポーツのようです。
ワーキングシープドッグは沢山いるが、トライアル競技に参加できる有能なシープドッグは少ないということです。
視察先はシープドッグトライアルのベテラン‘ノーマン・シーマークさん’のお宅に伺いました。
広大な敷地、シープドッグに囲まれた生活。羊やガチョウを相手のシープドッグのハンドリングにも驚かされましたし、使役犬の有能さを改めて感じました。
ドッグトレーニングコースでは、インストラクターのテクニックをはじめ、ドッグダンスやアジリティにも挑戦。
インストラクターとは、ワンちゃんをトレーニングする事よりも、人にものを教える。
社交的であって、ワンちゃんに限らず沢山の知識がある、訓練方法の引き出しを持ってる、など対飼い主さまをトレーニングしていく事が重要という事を再確認しました。